創業融資に失敗しないための最終チェックリスト

この記事を書いた人
工藤聡生

公認会計士・税理士
元銀行員、20年にわたり、創業融資、銀行融資、VCからの資金調達を支援てきました。資金調達の累計額は、100億円以上です。

起業当初は、想定外の事態が起こり、資金不足になることもあります。
ですので、起業家は、融資はとりあえず受けておいた方が無難です。
日本政策金融公庫などの創業融資を受けるために、クリアしなければならない条件を列挙いたしました。

  • どうやって競合に差をつけますか。 創業前も創業後もつねにこの問いを自分に問いかけ続けないと、長くは生き残れません。融資においても当然にこの問いは投げかけられます。
  • 開業する店舗や事務所と仮契約をしていますか。 開業する場所が特定できる状態でないと借入はできません。
  • 売上先は確保していますか。 企業相手なら潜在顧客リストがあると借りやすくなります。
  • 売上の見積もりの背景となる事実や実績はしっかりとしていますか。 たとえば、飲食店なら予定地の通行料、商社、メーカーなら、サラリーマン時代の販売実績です。
  • 自己資金はありますか。 自己資金は、100万円以下だとちょっときびしくなります。それ以外のアピール要素が必要となり、それを的確に創業計画書に記載する必要があります。自己資金がすくないと、開業のための準備姿勢がなってないとか、あるいは、資金管理能力がないと評価されることがあるからです。
  • 経費の見積もりはできていますか。 経費には、生活費(役員報酬)も含まれます。
  • 毎月、いくらなら返済できますか。 売上から経費を控除した利益が、基本的には、借金の返済に充てられる金額です。まずは、いくらなら返せるかを計算します。返せる額の範囲内で、融資額は決めるべきです。でないと倒産していまいます。返済額可能額からまずは『借りてよい額』を決めましょう。
  • 設備投資額は明確になっていますか。 設備投資とは、機械設備、器具、車両、ソフトウェア、敷金、保証金などです。見積りを必ず取ってください。
  • 当初の運転資金は十分ですか。 最初の在庫投資や、売上が伸びるまでの資金や、売上が入金するまでの資金は充分ですか。
  • 借入額を決めましょう。 設備投資額と運転資金から自己資金を引いたお金が『借りるべきお金』です。借りるべきお金が借りられるお金を越えてしまっているなら、設備投資額と運転資金を見直して切り詰めてください
  • 果たしたいミッションは明確ですか。 動機付けがしっかりとしてないと創業融資では評価を下げられます。

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